
便潜血検査、何を調べているの?
健康診断や大腸がん検診で行われる「便潜血検査」。
名前は聞いたことがあっても、
「何を調べているの?」
「陽性だったら大腸がんなの?」
「痔があるから血が混じっただけでは?」
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
便潜血検査は、便の中に目では見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。
大腸がんやポリープなどがあると、便が通るときに病変から出血し、便に血液が混じることがあります。
① なぜ2日分の便を採るの?
大腸の病変から毎日必ず出血するとは限りません。
そのため、大腸がん検診では一般的に**異なる日の便を2回採取する「2日法」**が行われます。
採便したら、説明書に従って保管し、できるだけ速やかに提出しましょう。
② 「陽性」=大腸がんではありません
便潜血検査で陽性になっても、必ず大腸がんというわけではありません。
大腸ポリープや痔など、ほかの原因で血液が混じることもあります。
しかし、どこから出血しているのかは便潜血検査だけでは分かりません。
その原因を確認するために、精密検査を受けることが大切です。
③ 「痔があるから」と自己判断しないで
痔のある方が便潜血検査で陽性になることもあります。
しかし、
「きっと痔からの出血だろう」
と決めつけてしまうと、大腸の病気を見逃してしまう可能性があります。
便潜血検査で陽性になった場合は、症状がなくても医療機関を受診しましょう。
④ 陽性になったら、もう一度便潜血検査?
「もう一度検査して陰性なら大丈夫」と考えたくなりますが、病変からの出血は毎日起こるとは限りません。
便潜血検査で陽性となった場合は、便潜血検査を繰り返して判断するのではなく、医療機関で必要な精密検査を受けましょう。
精密検査では、一般的に大腸内視鏡検査などが行われます。
⑤ 症状がなくても検診を
大腸がんは、早い段階では自覚症状がないことがあります。
「何も症状がないから大丈夫」と考えず、対象となる年代の方は定期的に大腸がん検診を受けることが大切です。
また、血便、便通の変化、腹痛など気になる症状がある場合は、検診を待たず医療機関へ相談しましょう。
薬局からひとこと
便潜血検査は、大腸の病気を早く見つけるための「きっかけ」となる検査です。
大切なのは、検査を受けるだけで終わらせないこと。
「検査結果が陽性だったけど、どうすればいい?」
「痔があるけれど精密検査は必要?」
「大腸内視鏡検査を受けることになったけれど、薬はどうしたらいい?」
など、検査や服用中のお薬について気になることがありましたら、お気軽に薬剤師へご相談ください。
※便潜血検査で陽性となった場合は、医療機関を受診し、医師の指示に従って精密検査を受けてください。
